空はここまで安全に

2017年世界の空は平穏だった。定期航空での乗客の死亡はゼロ、旅客機が頻繁に飛ぶようになった中での死亡ゼロは画期的だ。

2017年はついに乗客の犠牲者ゼロに

航空機事故イメージ

2017年も航空機事故は発生している。1月にトルコ航空のジャンボ機が墜落し、乗員と地上で事故に巻き込まれた人ら合わせて39人が亡くなった。しかし事故機は貨物機で、乗客がいなかった。もう一件、旧ソビエト製の輸送機がアフリカのコートジボアールで墜落したが、こちらも軍のチャーターした貨物機で一般乗客はいなかった。死亡を伴う事故はこれだけで、LCCの増加で世界各地で定期便は激増しているにも関わらず乗客の死者はいなかった。
車の自動運転システムも日進月歩だが、飛行機のそれは上下を伴う3次元ながらはるかに高度で、人間のミスをカバーしてくれるシステムが事故の根を摘み取っていると言える。このように事故は起き難くなっているが、落とし穴は常に潜んでいると思わなければならない。

雑学ライブラリー
エアラインの事故は激減

エアライン創成期からSafety First

エアラインの起源は1919年、KLMオランダ航空やエア・フランスの前身会社がこの年にスタートしている。空の旅がポピュラーとなり、次々と飛行機が飛び始めるとそれに比例して航空事故も増えてきた。
アメリカ国家運輸安全委員会のデータによるとエアラインの事故による犠牲者は2016年は182名、2015年は474名、2014年は911名となっている。2016年の数字をもとに100万フライト当たりの事故率を割り出すと0.0009%、数百年乗りまくって1度事故にあうかどうかの確率だ。

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