豪雪の恐怖

北陸地方を中心に恐ろしいほどの降雪が続いている。特に福井県では6日正午に130センチを超え、37年振りの豪雪となっている。県による4日からの被害状況のまとめでは7日午前0時までには亡くなった人1名、ケガをした人8名となっているほか、国道8号線を中心に各所で車が動けなくなっていて、多くの人達が閉じ込められている。7日も雪が続く見込みで、積雪は133人の死者を出した昭和56年の雪を上回る豪雪となりそうだ。

数時間で分厚い雪に(イメージ)

重い雪で家屋がゆがむ

家屋の被害は7日午前0時の時点では出ていないようだが、北陸の雪は湿り気が多いので重く、扉や窓などが開きにくくなる。屋根の雪降しなども十分お気を付け願いたい。

大雪のイメージ

 

一夜で車が埋まる恐怖

筆者の経験から紹介すると、およそ50年前、札幌でも大変な大雪に見舞われた冬があり、除雪が間に合わず、町なかの4車線の道路がわずか人一人しか歩けないほどの幅となってしまった。当時通っていた中学校は、郊外で学校の周りは野原だったため、強い風が吹き抜け、雪があちらこちらで吹き溜まりとなっていた。吹き溜まりは表面が固くなるため、歩いても埋まることがあまりない。歩いていると足に何かが引っ掛かった。雪を取り除いてみるとタクシーの安全灯で、下に車が埋まっていた。ドライバーは車を捨てて避難していたので車は無人で被害はなかった。身近で被った雪の恐怖だ。