サンマをたべてうつ病予防

「サンマなど青魚をよく食べる人はうつ病になる危険性が低くなる」との研究成果が、国立がん研究センターのチームによって明らかになった。

青魚に含まれる脂肪酸が効果を発揮

これは長野県内に住む40歳~59歳の男女1181人に行った追跡調査で明らかになったもの。適切な栄養を摂ることが、うつ病の予防につながることが分かってきており、中でも青魚に含まれるn-3系脂肪酸の効果が高いことが、欧米の研究で知られてきている。確かにうつ病患者は健常者に比べ、血液中のn-3系脂肪酸が少なくなっているという。
研究では1181人を4つのグループに分け、それぞれ魚の摂取量を変えたところ一日に111gの魚介類を食べたグループのうつ病リスクが最も低くなった。ただn-3系脂肪酸は摂ればとるほどリスクが下がるものではなく、それ以上摂取しても効果は変わらないとのこと。

摂取は缶詰でもOK

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魚料理苦手な人は缶詰でもOK

魚介類111gは、サンマだとほぼ毎日一尾をたべなければならないが、“青魚は苦手”という人も少なくない。そんなときは缶詰でもOK。さらにサプリメントでも構わない。n-3系脂肪酸の一つであるエイコサペタエン酸(EPA)の含有率が高いものが、うつ病予防に有益と報告されている。