新幹線が地下鉄に?

新幹線が半世紀を経て札幌へ伸びようとしている。札幌開業はおよそ14年後の2031年春とまだ先だが、なんとこの新幹線、小樽市内の駅を出ると札幌まで全く地上に出ることの無い地下鉄新幹線になる可能性がある。
新幹線ホームは札幌駅地下になるのか
札幌駅も地下の計画が

山があってもまっすぐトンネルで貫く新幹線、いきおいトンネルが増えて新青森から札幌まではおよそ70%がトンネルの計画だ。青函トンネルの53.85㎞もあるのでトンネルのない明かり区間はとても貴重だ。小樽市郊外の新小樽駅を出ると新幹線は、すぐ長さ18.7㎞の手稲(手稲)トンネルに入る。当初の予定では札幌市西区でこのトンネルを抜けるとあとは高架線で札幌駅へ入ることが決まっていた。しかしこの区間は大型のマンションなど、住宅が多く、土地の取得に時間がかかることが予想された。さらに札幌は年間の降雪量が4mを超える多雪地帯で、高架線の除雪を考慮すると全線地下の方が望ましいと、計画変更がなされた。このため新たに7.4㎞が地下区間に加わり、小樽を出ると26㎞あまり全線が地下となる。更に新幹線札幌駅まで地下化する案が提示された。この理由をJR北海道はホームを設置するスペースが足りないとしていて、何をいまさらと市民の間で論議を巻き起こしている。

雪は貴重な観光資源でもあるが・・。
雑学ライブラリー
雪と新幹線

かつて東海道新幹線の関ヶ原付近の雪で新幹線がダウンする事態があったが、現在は融雪設備などの対策が施され、関ヶ原の雪で新幹線ダイヤが乱れることは無くなった。上越、北陸などの新幹線も散水などによる融雪が主流だが、北海道新幹線はそうはいかない、水を撒くとあっという間に凍ってしまうからだ、雪の多い北国での鉄道の大敵は、雪の塊が挟まってポイントが動かなくなってしまう事だ。北海道新幹線ではヒーターによる融雪だけでなく、圧縮空気で雪を吹き飛ばすシステムやポイント付近をシェルターで覆ってしまうなどして、雪と闘っている。北海道新幹線にとって初めての本格的な冬となった2016年、12月に大雪で新千歳空港が3日に渡ってダウンし在来線も運休が相次いだ。しかし北海道新幹線は殆ど遅れも出さずに走り続け、雪に強い新幹線を印象付けた。