台風がもたらした初雪

台風が日本列島を駆け抜けた23日、北日本は寒気が入って荒れ模様となり、札幌では去年より3日遅いものの、平年より5日早い初雪となった。
23日の札幌市内

札幌、街中真っ白

台風21号は東海から関東を東寄りに北上したが、南からの暖かい風を呼び込んだようで、東京は雨続きで最高気温が20度に達しない日が続いていたが23日は気温が上がって20度を超えた。一方北日本には逆に寒気を呼び込み、気温は急降下、23日の札幌の最高気温は4度、朝から降り出した雨が雪に変わるのはあっという間だった。強い雪が午前中降り続いたが、その後雨となり積雪とはならなかった。台風は23日午後、三陸沖で温帯低気圧に変わったが、北日本の寒気は24日も続き、北海道のオホーツク海側では40㎝もの積雪となる予報が出ている。
気温が0度を下回らない限り、路面は凍結しないので、交通量の多い市内なら通常タイヤでも走ることは可能で、雪に驚いたドライバーが、市内のGSやカーショップに駆け込み、冬タイヤへの交換が列をなした。

路面電車の除雪車も冬ならでは(昨年の映像)
雑学ライブラリー
春まで融けない「根雪」

雪国では春まで融けない雪を「根雪」と呼ぶ。札幌での根雪の平均は12月4日。それまでは降っては融け、降っては融けを繰り返す。昨シーズンは冬のスタートが大雪パンチに見舞われ、11月5日に札幌で23㎝積もったのを皮切りに、クリスマス直前の12月23日の大雪では札幌も96㎝を超える雪に埋まった。マヒしなかった交通機関は地下鉄だけ、新千歳空港では数日で延べ1万人を超える利用者が夜明かしで、ターミナルを埋めた。今シーズンの雪は果たしてどうか?平年、札幌で根雪の消えるのは4月8日、白い季節がやって来る。