女性が車を運転できない国解消へ

女性が車を運転することを禁じていたサウジアラビアで、来年、女性の自動車運転が解禁となる。

女性の社会進出にはずみ

 

国営サウジ通信(SPA)が伝えたところによると、3月に来日されたサルマン国王が26日、女性の自動車運転を来年6月にも解禁するとの勅令を出した。イスラムの教えが厳格なサウジアラビアでは、結婚や教育などの他、就職、旅行などでも親族や夫など、後見人となる男性の許可が必要で、女性の社会進出の障害となっている。しかし最近ではこれらの男性優位の戒律に反発して、女性がドライブする様子をYouTubeで公開するなど、意識の変革を目指す動きも活発化していた。

男性ドライバーが失業も

大都市リヤドは車無くしては・・

サウジアラビアでは、女性が外出する際には、家庭で雇っている男性ドライバーの運転する車か、タクシーを使うのが常だ。車の需要が増えるとメーカーは歓迎だ。一方CNNによると、雇われドライバーは140万人にもなり、女性自らが運転を始めると、これら男性ドライバーの大量失業に繋がると、心配の声も上がっている。

 

雑学ライブラリー

自転車は?

 

サウジアラビアは女性の自転車もNGだ。頭から足先までを黒い衣装で覆っているため、自転車をこぐのも一苦労と、物理的な障害もありそうだ。ただ自転車についても、解禁を求めて自転車ショップを開くなど動きもあるようだ。