廃棄の太陽光パネルで感電の危険!?

太陽光発電のパネル畑、メガソーラを見るのは、珍しい光景ではなくなった。しかしパネルを廃棄する際は、既に役目を終えていると思ったパネルで感電したり、有害物質が漏れだしたりする危険があり、適正処理のルール作りが急がれる。

家庭用のパネルも廃棄が急増

 

これは太陽光パネルの適正処理やリサイクル、リユースなどを勧めようと、総務省が行なった調査で分かったものだ。太陽光パネルの廃棄量は既に住宅用を中心に増えているが、2015年にはおよそ2400tの排出量が2040年にはおよそ80万tにまで増加する見込みだ。これら排出量の急増も問題だが、すでに壊れてしまったパネルでも、日光が当たっている限り発電は続いていて、むやみに触れると感電する恐れがある。また有害物質のセレンが漏えいする可能性もある。環境省では昨年3月にこれらの危険性を示すとともに、正しい処理を記載したガイドラインを作っている。しかし自治体や事業者へは殆ど伝わっておらず、住民などへの注意も行われていなかった。

今後急増する太陽光パネルの回収、廃棄、リサイクルなどについて、家電リサイクル法のような法整備が急がれる。

 

雑学ライブラリー

太陽光パネルの耐久性は

アメリカ・ネバダ州

 

 

 

 

 

 

各メーカーのサイトを調べると、太陽光パネルの寿命は20年~30年程度のようだ。(減価償却に関わる法定寿命は17年となっている)モーターのように動く部分がないだけに期待寿命は長いが、太陽光を浴び続けることでの劣化はあって、発電効率は徐々に落ちる。太陽光パネルは素材によって種類が違う(単結晶や多結晶、アモルファスなど)が、大体20年経過でパフォーマンスは15~20%は下がるようだ。今後さらに長寿命で、パフォーマンスの良いものが出てくるだろうから、リサイクル可能とは言え、廃棄されるパネルは増えて行きそうだ。