半島情勢緊迫、ミサイルが北海道上空を飛行
|29日早朝、北朝鮮は平壌付近から中距離弾道ミサイルを発射、日本政府によるとミサイルは、北海道の襟裳岬上空を通過し、午前6時12分ごろ襟裳岬の東、1180㎞の太平洋上に落下した。
危険な挑発、どうなる冬の五輪
今回のミサイル発射で、航空機や船舶、地上への被害はなかった。しかしJアラートで携帯が鳴動し、驚いた人は少なくない。緊張がほぐれつつあった半島情勢は一気に緊迫化している。
来年2月には韓国で初めての冬の五輪、平昌(ピョンチャン)オリンピック、パラリンピックが開かれる。韓国の文大統領は南北融和を図るため、北朝鮮へ五輪への参加を呼び掛けていたが、金正恩委員長は応じる気配がなく、今後の反応が注目されていた。北朝鮮は1988年のソウル五輪の際も、当時の友好国にボイコットを呼びかけており、ミサイルの発射で五輪の破壊を狙っているようにも見える。実際これ以上の危険な挑発が続けば、偶発的な衝突も起こる可能性も否定できない。平昌オリンピックは2月9日~25日。パラリンピックは3月9日~18日 どちらも平和の祭典として滞りなく行いたいものだ。
雑学ライブラリー
五輪の地、江原道とは
平昌は韓国江原道(カンウォンド)の群で、ソウルから高速バスで150分、鉄道はソウル市内からおよそ70分とされている。江原道は韓流ドラマの火付け役となった「冬のソナタ」のロケ地、春川(チュンチョン)が中心都市で、平昌のスキー場ドラゴンバレーも幾度となくドラマに登場した。
昔からある江原道は、北緯38度線で分断され、韓国、北朝鮮それぞれに江原道と呼ぶ行政区がある。北朝鮮の江原道道都は元山(ウォンサン)