ロンドンの音が4年間お休み
|この音色を聞いて、ここはロンドンなのだと、改めて思わせてくれる英国議事堂の鐘「ビックベン」が21日正午の鐘を最後に止まった。再び鳴りだすのは4年後の2021年だ。
メイ首相も「4年間は長すぎる」
1859年から鳴り続けているウエストミンスター宮殿(英国議事堂)のビックベン(大鐘)は、これまでも工事のため止まったことはあるが、4年間も停止するのは初めて。時報は15分に一度小さい鐘が、1時間に一度大きな鐘が鳴るが、近くで作業する補修工事スタッフの安全を図るため、全ての鐘を打つのを止める。ただし大晦日などには鳴らす予定だとか。
イギリスは夏時間(サマータイム)を実施しているが、毎年サマータイムから
冬時間へ移行する日(10月の最終日曜日)にビックベンを止めてメンテナンスを図っている。
今回の長期停止に、メイ首相から、「ロンドンのシンボルが4年間も沈黙するのは如何なものか」との疑義が出され、休止期間が短縮される可能性もある。
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ビックベンとはどこの名称?
ビックベンは時計塔の中にいくつかある鐘の中で最も大きな、重さ13トンにもなる鐘を指す。塔は2012年に、エリザベス女王の在位60周年を記念して「エリザベス・タワー」と名付けられたが、ロンドン市民は長年親しんだビックベンで呼び続けている。
ウエストミンスターの鐘は学校でもお馴染みのメロディーでもある。
http://www.parliament.uk/audio/images/bigben-images/hourlychimebeg.mp3
イギリス議会のサイトより