世界最高齢男性は北海道に

北海道十勝の足寄町(あしょろ、ご存知の通り松山千春の故郷)に住む野中正造(のなかまさぞう)さんが、世界最高齢の男性となった。アメリカの老年研究団体、ジェントロジー・リサーチ・グループ(GRG)によると、113歳で世界最高齢の男性だった、イスラエルのクリスタルさんが今月11日に亡くなり、野中さんが最高齢の男性となったもの。

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スーパーセンティナリアン

110歳を超える年齢の人達を指す、スーパーセンティナリアンは、現在世界で44名。このうち43名は女性で、男性は野中さんただ一人だ。野中さんは1905年(明治38年)7月25日生まれで、現在もお元気だ。

世界最高齢は1900年3月生まれで、ジャマイカに住むバイオレット・ブラウンさんの117歳で、その次がバイオレットさんの5か月後、1900年8月生まれの田島ナビさん117歳(鹿児島県喜界町)だ。GRGによると、スーパーセンティナリアンの44名のうち、野中さんを含めなんと半数の22名が、日本のおばあさん、おじいさん、さすが長寿国日本だ。

ギネスブックにはまだ野中さんの名前は無い。ギネスワールドレコーズ社は「専門家との調査を行っており、(確認)調査を終えた時点で、新たな記録保持者を発表致します」としている。

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クリスタルさんの言葉

ギネスのサイトには逝去したクリスタルさんが、世界最高齢の男性に認定された際の言葉を載せている。

長生きの秘密なんて、自分にはわからないよ。でも僕は、全てのものごとは天が定めたことだと信じているんだよ。僕らには、それがどうしてか?なんてわかりようがないんだ。僕よりも、ずっと頭がいいやつも、強靭なやつも、イケメンなやつもいたけど、全員、僕より先に死んじまったよ。(笑)人間に残されていることは、失われてしまった何かを再構築するために、一生懸命働き続けることだけなんだ。

世界中でテロが続き、理不尽にも命を奪われる人が後を絶たないが、スーパーセンティナリアンひとりひとりが生きる価値を教えてくれているようだ