青く輝く地球を眺めながらほおばるのは柿の種

宇宙飛行士のおやつに、誰もが知っている新潟亀田製菓の柿の種が認められた。青い地球を眺めながら宇宙で柿の種ポリポリ。無重力の船内にくずを散らさないよう気を付けて。

ビールが欲しくなっても宇宙ではNG

宇宙食とは

宇宙食はその名の通り、宇宙空間での食事に供せられるもので、飛行士の栄養維持はもちろん、バラエティ豊かで、ストレスを緩和し、気分をリフレッシュできる食事が要求される。当初は宇宙のパイオニア、アメリカとロシアのテイスト食品ばかりだったが、国際宇宙ステーションで様々な国の飛行士が活躍するようになって、バラエティが格段に増えたとのこと。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)に認証された宇宙日本食は、おこわやラーメン、レトルトのカレー、サバの味噌煮、羊かんなどがある。亀田製菓では、宇宙食として認証を得るため2014年から開発を続けてきた。製法は市販品と大きく変わらないが、柿の種とピーナッツが6:4の割合で入った35gトレイパッケージだ。トレイの蓋や底面には“ベルクロ”が付いて、トレイが固定された場所に貼りつくようになっていて、無重力の空間でも飛び散ることなく食べられるようになっている。

この作品にも面ファスナーが登場

雑学ライブラリー

ベルクロ=面ファスナー

“ベルクロ”は日本での名称は“マジックテープ”だ。くっつけたり剥がしたり出来る“面ファスナー”と呼ばれる。ベルクロもマジックテープも商標で、ベルクロはフランス語のビロードとクロケット(鉤)から取った合成語だ。

NASAが宇宙用のベルクロを開発し、船内で多用している。1968年に公開されたアメリカ映画「2001年宇宙の旅」で、スペースシャトルのCAが、無重力のシャトル船内で、面ファスナーを利用したと思われる「ゼログラビティー・シューズ」(床面と靴の底が簡単に貼りつく)を履いて、機内サービスをする場面が出て来る。