ハワイ州が核攻撃対応マニュアル
|北朝鮮がICBMの発射実験を続けていることで、アメリカのハワイ州とアラスカ州が射程に入ったとして、ハワイ州では「JUST in CASE(いざ)という時のため」マニュアルを定めた。
観光に影響はあるのかICBM
軍事専門家はミサイルが発射された場合、およそ12分から20分でハワイに到達するとしている。マニュアルでは、もしアラートが発せられた場合は、コンクリート製の建物に避難し、安全が確認されるか、2週間経過(核汚染の確認のためか)するまで外には出ないことを呼び掛けている。ハワイ州政府のサイトでは「ハワイが攻撃される可能性は低いが、JUST IN CASE」と語っていて、11月には警報を出す訓練も実施する。ただTwitterなどによる市民や観光客の反応は「大げさな」というつぶやきも目立った。いまのところどの航空会社も、ハワイへの航空便がキャンセルされたり、予約の取り消しなどは起きていない。
雑学ライブラリー
ICBM
ICBM(大陸間弾道弾)なので、ミサイルでありながら大砲や拳銃の弾だ。広島や長崎のように、核爆弾は飛行機から爆撃するものであったが、米ソの対立で、人工衛星の打ち上げに使われたミサイルに核弾頭を取り付けたICBMが登場した。もっともミサイルに爆弾を搭載した兵器は第二次大戦中、ドイツがイギリス爆撃に使ったV-1、V-2ロケットに端を発する。
ICBMは、米ソそれぞれの最も短い地点同士の距離から5500㎞以上の射程をもつものと定義されている。
冷戦時代は米ソ合わせて数千発が配備され、人類を10回以上も絶滅させることが出来る量の核弾頭があった。現在公式にICBMを配備しているのはアメリカ、ロシア、中国の3か国。核兵器を持つことで自国の安心を図るとの考えはとうに廃れたと思っていたが・・。