大型ジェット機の噴流に飛ばされ女性死亡
|カリブ海のオランダ領、セント・マーチン島に、離陸する飛行機の噴流を体験できることで、怖いもの体験の観光客に人気の空港がある。これまでも危険性が指摘されていたが、痛ましい事故が起きてしまった。CNNによると、12日、フェンスに寄りかかっていた女性が噴流で転倒し死亡した。
世界の航空ファンには有名、プリンセス・ジュリアナ空港
オランダ女王の名にちなんでつけられたプリンセス・ジュリアナ空港、滑走路端が狭い道路を挟んですぐにビーチで、離陸着陸とも超が付く迫力の映像が撮れるだけに世界の航空ファンには名だたる空港だ。しかし映像でお分かりの通り、ジェットブラストには危険な距離で、「危険!ケガもしくは死亡します」の看板はあるものの、怖いもの体験の観光客は引きも切らず、飛ばされて負傷する者が出ていた。亡くなったのはニュージーランドから来ていた57歳の女性で、死者が出たのは初めてだ。
特にこの空港は、滑走路が2300mと短いにも関わらず、747などのヘビーな機体が多く飛来する。更に離陸の際は正面の小高い丘に向って離陸するため、殆どの飛行機は、滑走端で一旦ブレーキをかけ、スラスト(推力)をマックスに吹かしてからブレーキを解除して一気に離陸するスタンディング・テイクオフ方式を取る。それだけにジェットブラストは通常以上に強いはずだ。
雑学ライブラリー
世界の危険なエアポート
ヒストリーチャンネルが選んだ世界の危険なエアポート、
1.ルクラ(テンジン・ヒラリー空港)、ネパールの山中、海抜およそ2900mの狭い台地にある。滑走路の長さは480mで滑走路端は崖になっているので、是非ともこの短い滑走路で離陸しなければならない。
2.テグシガルパ(トンコンティン空港) 南米ホンジュラスの首都、すり鉢の底にあるような短い滑走路(2100m)に大型旅客機が斜面を沿うように着陸する。街の治安が恐ろしく悪く、エアポート以上に危険だ。
3.セントバース島(グスタフ3世空港)カリブ海のフランス領の島、プリンセス・ジュリアナ同様滑走路の先がすぐビーチ、しかし滑走路は短く(650m)でプリンセス・ジュリアナの比ではなく、すり鉢状のため斜面に沿って着陸、かなりスリリング。
そして4位にプリンセス・ジュリアナ空港が入る。