富山って駄目ですか?
|大手機器メーカーの不二越の会長の「閉鎖的な富山県出身者は極力採用しない」発言が依然波紋を広げている。
閉鎖的な性格人は何処にでもいる
富山発祥の不二越は、東京と富山の2本社体制を取っていたが、これを東京に一本化する会見でこの発言が飛び出した。本社移転に加え、富山人の気質を疑う発言に多くの県民はショックを受けた。とりわけ、富山県内の大学や高専など、将来不二越を目指していた若者はがっかりしたに違いない。
このため同社では、13日付でサイトに“当社の人材募集・採用に関して”を掲げ、火消しに努めている。いわく「生産拠点が富山に集積しているため、富山県出身者から多くの応募がありますが、さらに広く全国から募集して、分け隔てなく人物本位で採用しております」その上で、全従業員約3400名のうち約2650人(78%)が富山出身者と明かし、更にこの5年間の新卒採用者540人のうち315人(58%)が富山出身とデータを掲げた。
「富山に軸足を置く企業として、富山出身者を多く採用している。研究拠点は東京にシフトするが、これからも富山出身者が不利になることは無い」と言っているのだと理解したい。不二越に入るべき、富山で育った優秀な人材が、トップの発言で同社への出願を断念することの無いよう。
雑学ライブラリー
世界企業の多い富山
以前富山県が、“富山は印象の薄い県だ”と自虐的な新聞広告を打ったことがあるが、実は粘り強く、ユニークな人柄の多い、リスペクトすべき県民性だと承知している。(当サイト管理者の周囲には富山人が沢山いる)
また不二越を始め、富山には名のある企業、さらに一般に名称は知れ渡っていないものの、実は世界的な知名度のある企業が多い。
そのトップはYKKだろう。不二越とは逆に、北陸新幹線で便利さが倍化したのをきっかけに本社の一部を黒部市へ逆移転した。この他やはり工作機械メーカーのスギノマシン(魚津市)ITのインテック、ジェネリック医薬品の日医工など他県がうらやむ優良企業が目白押しだ。これらは富山の薬売りで培った、越中人の粘り強さと進取の気性によるものと理解している。