ロケット ビューイングイベントへの誘い

日本初の民間サウンディングロケット(弾道飛行を行う観測ロケット)のローンチ(打ち上げ)をイベントとして楽しもう。北海道十勝平野の大樹町(たいきちょう)予定は今月29日だ。

ロケットが目指す高度は100㎞

民間初の打ち上げに臨むのはISTインターステラ・テクノロジズの観測ロケットMOMO(全長9.9m、重さ1トン)で、大樹町の同社実験場から打ち上げられる。1段式のロケットで切り離しは無く、およそ4分で高度100㎞に達した後は降下、パラシュートを使って打ち上げからおよそ11分後に太平洋上に着水する予定だ。

楽しむロケット打ち上げ

ISTでは、打ち上げを臨むことが出来る丘の上に特設見学会場「SKY HILLS」を設け、見学参加を呼び掛けている。一人4800円(子供2400円)でいずれも打ち上げ協力金となる。MOMOそのものもクラウドファンディングで協力を募り、700名あまりから2700万円を調達しての打ち上げだ。

(雑学ニュースルーム2016年6月16日参照)

ロケットの打ち上げは感動もので、種子島でのロケット打ち上げには毎回多くの人が見物に訪れる。H-Ⅱロケットとは重さにして300分の1ほどだが、打ち上げ高度100㎞を目指すMOMOは、迫力や光景はH-Ⅱに重なるだろう。

http://ist-momo1.peatix.com/

雑学ライブラリー

ロケット・ベンチャー

純民間のロケット・ベンチャーはアメリカのスペースX社が有名だ。ロケットを逆噴射して地上に回収することに成功、ロケットの再利用に道を付けている。

しかしファルコンロケットは失敗もあって、日本の大学が依頼した衛星投入にも失敗している。ISTも今回のMOMOを梃子に、将来の衛星打ち上げを目指す。