大統領の罵り合いにうんざり

トランプ大統領の就任から間もなく6か月、目立った仕事は、世界中からがっかりの声が上がった、パリ協定やTPPからの離脱だった。就任時から続くメディアとの対決はさらにエスカレート。大統領の発する罵りの言葉に信頼度は下がりっぱなしだ。

 

止まらぬTwitterでの攻撃

 

トランプ氏は、依然として頻繁にTwitterを発信してくれるので、メディアの報道を借りるまでもなく、心情を知ることが出来る。読み手側は、アメリカ大統領としての政策や考えを示してくれるのを期待しているのだが、流れてくるのは、トランプ大統領としてではなく、トランプ氏個人のその場、その場の思い付きで、内容はゼロ、多くは他人への中傷だ。

アメリカ大統領は強大な力を持った世界のリーダーの一人だ。アメリカ国民だけではなく世界の誰もが、彼に世界の平和を委ねている。ところがTwitterで流れてくるのは大統領のコメントとは思えない「(TVキャスターの彼女は)とてつもなくIQが低い」だの「正気じゃない」などのコメントばかりだ。世論調査でのトランプ氏の信頼度はついに22%、5人に4人が彼を信頼していない。アメリカ国民に限らず、世界の他の国からもトランプ大統領を弾劾できるなら「是非とも一票を投じたい」との声が聞こえる。

アトランタのCNN本社

雑学ライブラリー

視聴率調査とは?

 

トランプ氏はCNNなど批判的なメディアに「視聴率は下がりっぱなし」とつぶやいている。自身が出演していたリアリティ番組(低俗と言われていた)では高い視聴率をキープしていた。視聴率とは果たしてどのように調査をしているのか?

日本ではテレビ視聴率は株式会社ビデオリサーチが東京の他、主要都市で調査を行っている。アメリカでのテレビ視聴率調査は現在ニールセン社がほぼ独占している。ニールセンはかつて日本でもテレビ視聴率調査を行っていたが、現在日本ではテレビ調査は撤退し、その他の調査機関としてスマホなどのメディア調査を行っている。

アメリカでのニールセンによる調査は、テレビはもちろん、モバイルでの視聴なども実施しており、録画での視聴についても測定、様々な調査を方式を取っている。もちろん視聴率の数字と番組の質はリンクするものではない。