殺人アリついに日本でも
|ヒアリと呼ばれる強い毒性を持った蟻が先月、神戸の港で日本で初めて見つかったのに続き、16日神戸のポートアイランドなどでも多数のヒアリが発見された。環境省などが注意を促すとともに情報提供を呼び掛けている。
刺されると死亡することも
ヒアリの名称は火蟻で、お尻にある毒針で刺されると、アルカロイド系の強毒で、火傷をしたような激しい痛みに見舞われる。人によってはアナフィラキシーショックを起こし死亡するケースもあり、アメリカでは毎年多くの犠牲者が出ている。
ヒアリは南米原産だが、アメリカ、オーストラリアなど環太平洋の国々に分布し、先月見つかったものは中国広州の港から到着した船のコンテナの中で、コロニーを作っていた。ヒアリは極めて攻撃的で、昆虫はもちろん、小さいトカゲや哺乳類なども集団で襲って食べてしまうことがある。
今回は神戸で見つかったが、同様に海外からの人や貨物が出入りする港や空港ではヒアリ侵入のリスクがあるため、環境省ではヒアリと思われる個体が見つかった時には、それぞれの地方環境事務所に情報を寄せてほしいとしている。
http://www.env.go.jp/region/index.html
雑学ライブラリー
セアカゴケグモはどうなった
2年前に都内各地で見つかったことからニュースになったセアカゴケグモ、16年秋の時点で42の都道府県で見つかっている。ヒアリほどの毒性はないが、噛まれると痛みが出て、熱感もある。更に噛まれた付近のリンパが腫れる、などの症状が数日から数週間続く。セアカゴケグモは、公園のベンチの裏やエアコンの室外機周辺、それに気を付けたいのは外に出しっ放しのサンダルなどに潜んでいるのでこれからの季節は要注意。