ハガキがひっそりと62円に値上げ

郵便はがきが6月1日から62円となる。ハガキ離れが進み、かつては懸賞やプレゼントの応募需要があったが、今ではメールや携帯での応募、さらにテレビの双方向での応募などもあって、ハガキを使う機会はめっきり減った。「ハガキは今いくらするの?」と言った声まで聞こえる。

6月1日の最初の収集までは52円でOK

年賀はがきは52円に据え置き

今回の値上げは昨年12月22日に発表されている。値上げ率は19%。日本郵便によるとハガキ需要のピークは2002年度で、78億通余りの需要があったが2015年度には63億通にまで減少している。今後も需要が回復することは見込めず、人件費の負担を軽くするため値上げに踏み切った。年賀はがきもダウンしているが、こちらは黒字を維持しているため52円を維持する。ややこしいが12月15日から1月7日まで投かんされた年賀ハガキは52円で配達される。

普通ハガキの料金はいつから新料金か?というと、ポストへの投かんは6月1日の最初の収集時間までにポストに入ったハガキは52円でオーケー。しかしその日の2度目の収集では、62円のハガキでないと追加の料金が必要だ。差出人へ戻されるか、受取人に10円が請求されるかのどちらかだ。日本郵便では今回の値上げでハガキ需要はさらに2億枚減ると見込んでいる。

 

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送ってみよう旅先からの絵葉書

もらってうれしい絵葉書

絵葉書のルーツは、1900年(明治33年)私製の絵葉書が認められ、風景や土地土地の風俗など様々な絵葉書が出た。大きなブームになったのは日露戦争の絵葉書が出回ったのがきっかけのようだ。絵葉書は風景だけでなく、オリンピックなどのイベントはもちろん災害などの写真も使われ、ちょっとしたメディアであった。

旅行先からの便りも、今ではメールそれも動画付きだ。リアルな楽しさも伝わる上にタイムもリアル、しかもWi-Fiなら料金もほとんど気にならない。しかしアナログの極致、絵葉書は、“書いて”、“切手を貼って”、“投函する”。そんな手間を想像すると、受けとるのも気持ちが通じてかえって新鮮だ。送る方も絵葉書を選んで、あまりうまくもない字でペンを走らせるのもなんだか楽しい。海外へ出た時、飛行機の乗り継ぎの間に良く絵葉書を書いた。また絵葉書を出してみよう。