ピーチ仙台、札幌から台北線

LCCのピーチ。アビエイションは、9月から台北~仙台、札幌を結ぶ路線を開設すると発表した。

桃の仙台計画

ピーチアビエィションは、既に仙台空港を拠点とする旨を発表している。合わせて、札幌の新千歳空港を拠点とする計画も表明している。拠点とは夜間に飛行機を駐機して、一番機の時刻を早くするなど、その空港を基点としたダイヤ作りが出来るようになる。夜間駐機させるためには、翌日の安定したフライトのために、資格を持った整備士の常駐が必要となるし、機体のトラブルに備えてある程度のパーツも備えなければならないので、それらの投資が必要となる。更にピーチは仙台、新千歳双方から国内線だけでなく、国際線も就航するため、ライセンスはもちろん、スタッフの貼り付けや機内食などの調達も必要となるだろう

ピーチの国際線は、東京、大阪と那覇を拠点に積極的な路線展開を図っている。特に沖縄は東南アジアとの接点である地の利を生かして、ソウル、香港、台北、バンコクと矢継ぎ早の拡張だ。それも、安さを武器に日本からの集客に努めているかというと必ずしもそうではない。中華圏では「楽桃航空」として日本の航空会社としては異例の人気を博している。仙台は9月下旬の就航だが、ピーチの力を活かして、現地で東北ブームを巻き起こしてもらいたい。

雑学ライブラリー

ゲーム機のようなサイドスティック

パイロットの前に操縦輪はない

日本のLCCは、これから就航を予定しているエアアジア・ジャパンを入れると5社あるが、このうち4社は欧州エアバス社のA320を使用している。A320は初就航(1988年)からすでに30年が経とうとしている、安定性や敬座性に優れた飛行機だ。操縦はハンドル型のコントロールホィールではなく、サイドスティックを初めて採用した。パイロットの横にあるスティックを、機長は左手、副操縦士は右手で操縦する。この320以来、エアバスの機体は全てサイドスティックで、超大型機A380も同様だ。