もし僕らの言葉がウイスキーであったなら
|釧路と根室の中間にある厚岸町(あっけしちょう)、水産資源の豊富な町だが、中でも特産の牡蠣はブランドだ。その厚岸町に牡蠣とウイスキーをともに楽しむ粋なオイスターバーが20日オープンした。
思いっきり厚岸PR、牡蠣とウイスキーのコラボ
きっかけは厚岸町にウイスキーの蒸留所が開かれたこと。厚岸はスコッチウイスキーの本場、スコットランドのアイラ島に風土が似ていることから、東京の食品商社堅展(けんてん)実業が蒸留所を開いたもので、北海道ではニッカ余市蒸留所に続いて80年ぶりの新たなウイスキー製造所だ。
厚岸町の道の駅「コンキリエ」の中にオープンした“オイスターバール・ピトレスク”は、豊かな味わいの厚岸の牡蠣とアイラ島のウイスキー”ボウモア12年“をカクテルしたセットが目玉だ。それは、村上春樹氏の著作「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」に登場する、牡蠣の殻にウイスキー(もちろんボウモア)を数滴たらしていただくアイラ島の究極のメニューだ。「牡蠣と言えばシャブリ」を打ち破る、ボウモアウイスキーとのコラボレーションを厚岸で存分に味わえる。
一方、厚岸産のウイスキーは熟成中で、シングルモルトが出荷できるのは今のところ2019年秋以降の見込みだ。それ以降はボウモアに劣らない厚岸産のウイスキーと牡蠣のカクテルが楽しめそうだ。
生牡蠣3種ボウモア12年セット 1500円 オイスターシューター(牡蠣とトマトソースをショットグラスに入れ“するっ”と食べる)500円などで、オイスターバール“ピトレスク”(絵になる風景の意味)は厚岸湾を臨む、まさに絵のような風景の中でウイスキーとオイスターの粋なマリアージュを楽しめそうだ。