親の喫煙で子供が肥満のショック

親がタバコを吸って、子供が乳児期に受動喫煙した場合、まったくタバコの影響を受けていない子供と比べ、肥満率が高いことが分かった。

受動喫煙が一層の肥満を呼ぶ?

これは厚生労働省が実施している「21世紀出生児銃弾調査」で発表したもので、2001年に生まれた子供、男女合わせて約2万5千人を経年で調査を行った。調査は、親が全く吸わないグループと喫煙はするが同じ室内では吸わないグループ、さらに同じ室内で吸って、子供が受動喫煙をしていたグループに分けた。その結果、13歳に成長した時点の男児で、全く吸わない非喫煙グループの子供に比べ、受動喫煙は無いものの親が喫煙するグループの子供は、およそ2ポイント、さらに親の喫煙で受動喫煙にさらされていた子供はおよそ4ポイント過体重・肥満率が高かった。一方女児も同様の結果となっていて、肥満率は非喫煙グループの女児は5%を切っているのに、受動喫煙を受けていた子供は7%に達していた。

なぜ受動喫煙が肥満に繋がるのかのメカニズムは分かっていないが、女児は2歳6か月時点での調査以降、また男児は4歳6か月以降の調査から同様の傾向となって、親の喫煙グループの肥満が多い傾向となっている。

“タバコは痩せる”の誤り

「タバコを止めると太る」といまだに信じている人もいるが、これは完全な誤り。同じく厚生労働省の統計では、男性女性とも愛煙家は、吸わない人よりも肥満の率は高い。タバコは男性ホルモンを刺激するため、女性の愛煙家は、男性型の内臓脂肪肥満が増大すると言われる。

タバコを止めると、味覚が戻り、食べ過ぎてしまったり、口寂しく、つい間食が多くなってしまうのが肥満に繋がる。これが真相。