アメリカ・ベストカー6部門で日本車

アメリカの消費者団体コンシューマーズ・ユニオンが2017年のBest Cars of the Yearを発表した。毎年日本車が多くの部門を占めるが、今回も10部門のうち6部門が日本車となり、トランプ大統領が不公正だとあげつらう日本車が、いかにアメリカの消費者に受け入れられているかを改めて示した。

3部門はトヨタ

トヨタ・プリウス

テストはロードテストはもちろん、信頼性、安全性それに満足度などが評価された。10部門のうち、アメリカ車は小型車部門のベストカーとなったGMのシボレー・クルーズと大型セダン部門のシボレー・インパラの2車種。それ以外は高級SUV部門に入ったドイツアウディ・Q7と中型セダン部門の韓国起亜自動車のオプティマの2車種で、その他の部門はすべて日本車が占めた。

このうちトヨタ自動車は、サブコンパクトカーのヤリスiA(日本名ヴィッツ)小型ハイブリッドのプリウス、それに中型SUV部門のハイランダー(日本ではかつてクルーガーで販売されていた車種)の3部門を占めた。さらにスポーツカーではマツダのMX-5(日本名ロードスター)、小型SUVのスバル・フォレスター、それに日本では馴染みのないピックアップトラック部門で、ホンダのリッジライン(日本での発売なし)がベストカーに選ばれた。

DATSUNブランドは今も世界で

昔はDATSUNで

日産自動車も今ではアメリカでもNISSANブランドがすっかり定着したが、かつては日本でも海外でも“DATSUN”(ダットサン)ブランドで、販売されていた。アメリカではそのロゴからダッツンとも呼ばれていて、今もその呼び名を懐かしむ声があると言う。

日産自動車の前身が、1914年(大正3年)に作った一号車には、開発を支えた支援者3名の頭文字をとったDATと、猛スピードで駆ける脱兎を掛けてダット号の名前が付いた。一時は消えたDATSUNブランドも一部の国での日産車では復活を果たし、インドネシアやロシアではダットサンで販売されている。