パリッとした海苔を考える
|一日前の話で申し訳ないが、6日は「海苔の日」でした。節分で恵方巻にかぶりついた方もいるだろう。海外で海苔を紹介した際に「日本人は紙を食べるのか?」と不思議がられたが、パリッとした食感と食欲をそそる香り、日本人でよかった。と思う瞬間でもある。
なんとガンの抑制効果も
海苔の日制定の起源は1300年ほどもさかのぼる。大宝元年(701年)の1月1日(新暦の2月6日)日本最古の成文法典「大宝律令」が発布され、その中に納めるべき租税の一つとして海苔が登場した。海苔はそれだけ貴重で価値のあるものだった。業界団体の日本海苔貝類漁業協同組合連合会が、これを元に1966年(昭和41年)海苔の日を制定して、需要拡大に努めた。
その協同組合連合会のサイトによると、海苔には栄養素やミネラルがバランスよく含まれている。海苔一枚はおよそ3グラムなので沢山摂取することは出来ないがカロリーは低く、理想の食べ物と言えそうだ。
さらに驚くのは、ラットによる実験で、制ガン効果が見られたことだ。海苔を配合した餌を与えたラットはそうでないラットと比べ、腸がんの発生率が格段に低かったという。更にマウスによる実験で胃潰瘍への抑制効果も明らかになっている。海苔巻きやおにぎりの海苔への見方が変わりそうだ。