冷凍庫以下、占冠で-32.8℃

西日本の日本海側は大雪で車が立ち往生するなど、障害が出ているが、北海道は数年ぶりの寒さに見舞われている。富良野の南側の占冠(しむかっぷ)村では、-32.8℃まで下がった。北海道で気温が-32℃を下回ったのは3年ぶり。

トマムで極寒体験も

冬のトマムで極寒体験

今月13日付で日本で一番寒い町・陸別町を紹介したが、最低気温は北海道の内陸部ならどの観測ポイントで出てもおかしくはない。占冠も山に囲まれた地形と、晴天の夜には放射冷却が起こりどんどん冷える。

村のサイトでは「村人悲願のシーズン日本一」と-32.8℃を楽しんでいる。陸別町しばれフェスティバルのサイトと寒さ比べで、占冠村では「ムペンバ効果」のスチールを載せて極寒の朝をアピールしている。(出来れば動画にしてほしかった)http://www.vill.shimukappu.lg.jp/shimukappu/index.html

占冠村には星野リゾートトマムがあるのでシーズンを問わず沢山のリゾート客がやって来る。おそらく多くのインバウンドゲストも今朝の極寒を体験した事だろう。この寒さを作り出す地形が、春から秋にかけてのトマム名物「雲海テラス」も演出する。

 

雑学ライブラリー

ムペンバ効果

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液体が凍るのは、“液体の温度が高いほうが凍りやすい”というものだ。1963年に、タンザニアの中学生だったムペンバ君が実験でこの効果に気付き、物理の専門家とともに発表した。

条件によって異なるようだが、20℃の水と100℃の水を冷凍庫へ入れると、100℃の水の方が先に凍るといったもの。なぜこのようになるのかは解明できていない。

占冠村では極寒のなか、コップ一杯の熱湯を空中に散布、瞬間で気化する様子を紹介していて、寒さが作り出すダイナミックな効果を目の当たり出来る。