チューハイは夏も冬も
|チューハイ、すっかりこの名称が定着したので、「焼酎ハイボール」が名前の由来と知る人は少なくなっている。蒸留酒を様々なもので割るので、カクテルだが、呼び名はすっかりチューハイ。夏に消費は増えるが、季節に関わらずコンスタントに売れるアルコール飲料となってきた。焼酎ベースよりもウオッカや他の蒸留酒がベースとなっている“チューハイ”も増えている。
女性に受けるストロング系
サントリーはストロングゼロ、キリンは氷結ストロング、アサヒはハイリキ・ストロング。各社とも「ストロング」の商品名が並んだ。どの商品も、それまでの4~5%前後のアルコール度数から9~10%と高めだ。さらに炭酸も高めで、甘い系を廃したすっきり系が売れ筋とのこと。これらの売れ行きを支えているのが女性だ。「女性はカシスなどのソフトアルコール系がお好み」は、男性の思い込みなのか。ウイスキーのハイボールや、ストロング系のチューハイでズバッと切り込んで来る女性が増えている。
雑学ライブラリー
缶チューハイは日本生まれ
居酒屋などで、昔からジョッキに入ったチューハイが良く飲まれていた。これにヒントを得た宝酒造が1984年に缶入りのチューハイとして発売したのが起源。ビールやウイスキーが増税で売れ行きが伸び悩み、清酒も1970年代前半から消費は右肩下がりの中、チューハイがマーケットを確立していった。特にプレミックス型の缶チューハイは、これまでにないジャンルのアルコール飲料として新たなカテゴリーを作ったと言える。(参考:酒文化研究所ニュースレター)。