スタバのコーヒーが燃料に!
|スタバであなたが朝飲むコーヒーが燃料になっていたら?身体にも、地域にもエネルギーチャージが出来る、一石二鳥のエコなプロジェクトが近畿大学とスタバのタッグで展開される。
循環型燃料バイオコークス
バイオコークスとは、飲料工場などから出る果物の搾りかすやお茶殻、間伐材など、植物由来の廃棄物から作り出される燃料で、水分を極力抜いた植物屑に高い圧力をかけながら高温処理を施すことで出来上がる。燃料として燃やすことでCO2は出るが、原料となる植物が育つ過程でCO2を吸収する。つまりライフサイクル全体で見るとCO2は増加せず、プラス、マイナスでゼロになる。
今回は近畿大学とスターバックスコーヒー・ジャパン、それに神戸市が協力して地域資源循環型モデルを構築するための実証実験だ。
スタバは今年3月にも、近畿大学でのモデル実験に参加しているが、一店舗当たり一日平均43キログラムの廃棄物を出しそのうち約40%がコーヒー殻だという。神戸市は街路樹の選定で出た枝などを原料に回す。実証実験は2月一杯まで続けられる。
雑学ライブラリー
飛行機も植物で飛ぶ時代
環境問題に敏感な航空会社もバイオエタノール燃料に強い関心を示している。JALもかつてバイオ燃料でのフライトを実施している。このほか香港のキャセイ航空やオーストラリアのカンタス、ジェットスターも積極的な取り組みをしていて、バイオ燃料工場の設置やメーカーへの出資も行っている。
原料はサトウキビやトウモロコシ、ジャガイモなど、本来の食用であるべきものから、海藻など様々なものが原料となる次世代型へと移りつつある、航空機燃料としてのバイオ素材は、使い終わった食用油を原料としたものも使われている。今後は化石燃料とのコスト差と、バイオコークスのように、いかに廃棄物から性能の高いバイオ燃料を抽出出来るかがカギだろう。