東京に観測史上初11月の積雪
|強い寒気で24日の明け方から関東では雪となった。さらに23区内ではうっすらと積もり、積雪が発表された。東京の11月の雪は記録の残る1876(明治9年)を頭に13日あるのだが、初雪は1962年以来54年ぶり、積雪は気象観測が始まって以来初めてだ。
人も車も注意今シーズン初めての雪道となるか
都心でも本格的に積もったらノーマルタイヤは危険。北国の運転経験から言うと、特にトンネルやアンダーパスの入り口、橋の上は一部分でも凍っている可能性あるので注意が必要だ。
歩く際は路面に意識を集中。ポケモンGOやスマホを手にしてのながら歩きはもってのほかだ。
転びにくい歩き方は、歩幅を小さく(すり足はお勧めしない)、意識して靴底全体を使って接地する。かかとではなく、つま先から接地するようにして、靴底の面積を大きく使う。いざ滑った時に手をついてケガをしないように手袋も必須だ。
北国の人は雪道歩行は慣れていると思われるだろうが、転倒事故は少なくない。札幌ウインターライフ推進協議会のサイトによると、札幌では12月~3月の間、毎年1000人以上が雪道で転び、緊急搬送されている。特に注意が必要なのは60歳代から70歳代で突出している。
札幌でも緊急搬送の多いワースト地区はすすきの付近で、ほろ酔い加減での雪道も要注意だ。
雑学ライブラリー
北海道の屋根はなぜ傾斜が付いていないのか
本州などから来られた方が驚くのが、北海道の住宅の屋根だ。道外の一般的な家屋のように傾斜の付いた屋根が少なく、四角いビルのような形の住宅に不思議の目を向ける。冬の北海道で雪にまつわる事故は、転倒事故だけでなく、屋根からの落屑による事故も少なくない。降ったばかりの雪はふわふわで重さを感じないが、積もった雪はどんどん押し固められて大変な重量となる。屋根の雪は軒先では氷になって一層危険だ。屋根からの落雪に巻き込まれたり、雪降しの際に雪と伴に落下して埋まるなどの事故で、毎年死者も出る。
これらの事故を防ぐために北海道の住宅はV字型の屋根が多くなっている。AではなくV、真ん中に向って逆の傾斜が付いているのだ。雪は溶けるまで載せっ放しで、溶けた雪は真ん中のドレインから排水される。これも北国の知恵。