イワシが豊漁で心配事も

北海道東部の太平洋でのマイワシ漁が豊漁だ。釧路の北海道巻き網漁業協会のまとめによると10月末までの漁獲高は82,200トンと去年より87%増えた。8月25日から始まった漁が先月で終漁し釧路の他道東の各港や東北の八戸港などでも水揚げされている。

頭をよくするにはイワシ

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回遊するイワシの群れ

日本近海で取れるイワシは26種類にもなるが、ポピュラーなのはマイワシ、ウルメイワシそれにカタクチイワシの3種だ。代表格はマイワシで、ウルメイワシは目が潤んでいるように見えところから名づけられた。カタクチイワシは煮干しの原料だが、小魚はシラス、関西ではちりめんじゃこだ。

青魚の代表格ともいえるイワシはDHAやEPAなどの必須脂肪酸がバランスよく含まれていて、とくにEPAは他の魚より含有量が多い。どちらも美容や健康はもちろん、脳の活性化にも優れた効果を示すことが知られている。イワシを食べると健康には良いこと尽くめで、記憶力や集中力がアップするほか、血液のサラサラ化にも効果を発揮する。豊漁で安いイワシが出回ることに期待したい。(参考:全国まき網漁業協会)

 

雑学ライブラリー

イワシと地震の関係は?

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三陸沖はイワシの宝庫

検索サイトで“イワシ豊漁”と打ち込むとイワシの栄養素の紹介や料理のレシピなどのサイトに交じって、地震との関連を示唆するサイトがいくつも現れる。様々な統計から、イワシの豊漁期と大きな地震がマッチングしている。明治三陸津波地震(1896年)と昭和三陸地震(1933年)の際は、稀に見る豊漁であったとのこと。三陸地方にはかねてより「イワシが良く獲れる時には大地震が心配される」との言い伝えがある。

かつて年間300万トンもの漁獲高があったころに比べると、近年の豊漁の水準は昔の十分の一にも満たない。資源が減少しているようだが、豊漁は豊漁。因果関係を結び付けるものは今のところは無いが、イワシの豊漁と地震、注意に越したことはない。