市民びっくり11月の大雪
|北海道は秋から晩秋を飛び越していきなり冬が来た。4日の深夜から5日未明にかけ各地で雪となり、札幌でも23センチもの積雪となった。
早くも真冬、損した気分の北海道民
札幌に限ると、平年の初雪は10月28日だが、今年は20日に初雪となった。また積雪の初日は平年11月8日だが、5日には早速の大雪となった。気温も低く、北海道内173の観測地点での気温は、11月に入ってから軒並み平年値を下回っていて、すべての地点を合わせると平均で5度以上も低くなっている。
11月に入ったばかりで早くも除雪に追われた北海道民の感覚では、全体的に季節がひと月早い。晩秋を飛び越してと言った通り、植物もまだ冬への備えが出来ていない。落葉樹は葉がまだ随分と残っているうちに大雪、それも冬の初めに降る水分を含んだ重い雪が積もったため,枝が重さに耐えきれず折れてしまった街路樹が多くみられる。
札幌での積雪の終日は平年4月10日だ。現在の積雪が来春まで続く、根雪となるかどうかはまだわからないが、一気に本格的な冬の寒さや雪が到来したことで、多くの北海道民にとってはひと月損したような感覚だ。この冬の灯油の価格が気にかかる。
雑学ライブラリー
手を携えて、木枯らし一号と冬将軍
「木枯らし」は太平洋側で秋から初冬に吹く北風、それも8m/秒以上の強めの北風だ。その最初の風が木枯らし一号。関東と近畿でしか観測していない。
予報によると1500mで-6度の寒気が本州まで南下してくるとのこと。木枯らしが吹く条件が整うばかりか、冬将軍までやって来る。冬の訪れが早いのは北海道だけではなさそうだ。木枯らしのように強い風が吹くと、風速が1m増すごとに耐寒気温は1度下がると言われている。特に子供や高齢者は要注意だ。