異例尽くしの大統領選挙いよいよ決着へ
|アメリカ合衆国第45代大統領を選ぶ選挙の一般投票日がついに明日に迫った。
結果によっては世界に不安が広がる可能性があると見る向きもあって、選挙戦の行方が注目される。
日本のレガシーメディアは、政治的中立が身上だが、アメリカはそれぞれのメディアが支持すべき候補を鮮明にする。今回は特に、これまで態度を明らかにしていなかったメディアも社説で反トランプを掲げた。有力紙のウォールストリート・ジャーナルは4日「トランプ氏の当選は極めて危険な賭けだ」とし、大統領にはふさわしくないとの社説を掲げた。
またトランプ氏が70歳、クリントン氏は69歳と2候補、どちらが当選しても極めて高齢の大統領となる。ロナルド・レーガン大統領が69歳で就任し2期を務めあげ77歳でホワイトハウスを去っているが、アメリカ大統領は世界でも最も多忙な職業であるだけに、年齢面での不安材料は2人とも共通だ。
今回の大統領選挙で最も異例だったのは、政策論争よりも両陣営の罵りあいだった。特にトランプ氏の口汚い表現や、多方面への攻撃の言葉が暴言として世界を駆け巡った。遠く日本から聞いていても、世界のリーダーの言葉とは思いたくないコメントが多かった。それでもトランプ氏への支持は衰えを見せていない。
クローズアップ雑学
トランプ・フォース・ワン
トランプ氏はよく知られている不動産王だ。資産は1兆円を超えていると言われ、選挙戦もこの豊富な資金が支えているようだ。広い全米を自らのジェット旅客機で飛び回っている。
「トランプ・フォース・ワン」の呼び名のボーイング757。最新型の飛行機とは言えないが、今も多くのエアラインが採用している200席余りのキャパシティを持った中距離旅客機だ。機内は寝室はもちろんシャワーも完備していて、これなら疲れを残さず、広いアメリカを飛び回ることが出来る。その豪華な機内がYouTubeで公開されている。