2026札幌オリンピック・パラリンピックを

2020東京オリンピック・パラリンピックの競技会場を巡る話題が、毎日のように報じられているが、それに続く2026に札幌市も2度目の冬のオリンピック・パラリンピックの開催を目指している。

一層のコンパクト五輪を目指す

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札幌大倉山ジャンプ競技場

札幌市は一年前の2015年11月に、当時の市長が、2026冬のオリンピック・パラリンピックに向けて立候補する旨を表明している。現市長も2日開いた自らのパーティーで、あらためて誘致に積極的な姿勢を見せている。

札幌は1972年の冬のオリンピックを成功させているが、新たな立候補にも、競技施設は新設はせずに1972の施設11か所のうち8か所を改修などで使い、全体予算は4000億円余りで、コンパクトなオリンピック・パラリンピックを目指すとしている。さらに競技会場は札幌市内にこだわらず、一部の競技はニセコや帯広での開催も視野に入れている。しかし冬のオリンピック・パラリンピックは、2018の大会が韓国の平昌(ピョンチャン)、その次の2022が北京で行われることから、アジアに偏りすぎているとして、立候補にこぎ着けても実現はかなりハードルが高いのではと見る向きもある。

クローズアップ雑学

SAPPORO1972、かつては返上の歴史も

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1972のレジェンド施設 真駒内アイスアリーナ

40年以上前の冬のオリンピック札幌大会(パラリンピックは第一回大会が1976年)は、アジアで初めての冬のオリンピックだった。札幌はこの大会で、街は大きく変わり、地下鉄や地下街、それに北海道で初めての高速道路も小樽~札幌、千歳空港~札幌の間で開通した。大会にかかった費用はこれらの交通インフラの整備を入れておよそ2000億円だった。しかしその次1976の開催都市として大会旗が渡されたアメリカ、コロラド州のデンバーは、費用が膨れ上がったとして大会を返上している。オリンピックで大会旗が渡されたにも関わらず、大会が行われなかった初めてのケースとなった。

札幌も1940(昭和15年)の冬の大会を、夏の大会実施都市の東京ともども、日中戦争のため返上した歴史がある。