H2Aロケット打ち上げまた成功

2日、日本のH2A;ロケットが打ち上げに成功し、新しい気象衛星「ひまわり9号」が宇宙空間に咲いた。

日本のロケットは抜群の信頼度

 

%e3%83%ad%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%88%e8%89%b2%e3%80%85H2Aロケット31号機は2日午後3時20分、種子島宇宙センターから打ち上げられ、28分後には気象衛星ひまわり9号を所定の衛星軌道に投入、打ち上げは成功した。ひまわり9号は、当面予備機として使用されるが、2021年からはメインの気象衛星として気象観測にあたる。

H2Aロケットの打ち上げはこれで25回連続で成功している。ヨーロッパのアリアンロケットは連続60回以上成功させているが、H2Aの信頼感は大きく上がっている。かつてはロケットの打ち上げはトップニュースで伝えられたが、今では当たり前のように打ち上げが行われる。日本のロケットは、4年後には打ち上げ能力がH2Aの1.5倍となる、6.5トンの静止衛星を投入する能力を持ったH3に替わってゆく。

クローズアップ雑学

世界屈指の液酸・液水エンジン技術

ロケットは空気の無い宇宙空間を飛行する。燃料を燃やして生じる推力を使って飛ぶが、ジェット機のように圧縮した空気を噴き出して飛んでいるわけではない。

燃料は液体水素だが、物を燃やすためには酸素が必要だ。宇宙空間には空気が無いので、一緒に液体酸素を投入して燃やす。ロケットにはこのほか花火の火薬を燃やすような固体燃料があるが、液体燃料ロケットはエンジンを切ったり、再点火したりできる長所がある。日本の宇宙ロケットは液体燃料エンジンを中心に据えて開発が進んでおり、液酸・液水エンジンの分野では世界屈指だ。2020年にはH3が、H2Aの半分のおよそ50億円の打ち上げ費用で、世界の宇宙ビジネスに切り込む。