いやな女

アメリカでは「いやな女(Nasty Women)」が今週のキーワードになりつつある。

トランプ氏がクリントン氏を応援?

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アメリカ大統領選挙の3回目(最後の)候補者ディベートで、ドナルド・トランプ氏が、ヒラリー・クリントン氏の社会保障に関する発言を遮って「Nasty Women(いやな女、みだらな女)」と発した。全ての女性を侮蔑したとも思える品の無い発言に、アメリカだけでなく、世界の様々なメディアがトランプ氏を非難する論調を掲げた。

一方アメリカのニュースサイトは“Nasty Women”というフレーズに「これこそクリントン氏が待ち望んでいたフェミニスト・スローガンだ」との記事を載せた。逆に「トランプ氏によるクリントン氏のキャンペーンへの最高の応援となるだろう」と言うわけだ。

クリントン氏のサポーターは早速「Nasty Women」Tシャツを作り、通販サイトで売りに出した。さらにNasty Womenのドメインを取得し陣営のPRに乗り出した。

世界をリードする、アメリカの大統領を決める選挙とは思えない品のない言葉が飛び交い、情けないディベートが繰り返されている様を世界の人が見ている。ディベートで、クリントン氏はトランプ氏のNasty Women発言を受け流し、社会保障政策をしっかり訴えた対応は、好感を持って迎えられた。

クローズアップ雑学

ののしりあいはディベートにあらず

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ディベート(討論)にはルール在り

ディベートにはルールがあって必ず勝ち負けが伴う。公的なテーマについて議論が行われ、自分の主張をいかに分かり易く展開するか、そして相手や聴衆を納得させるか、聴衆や進行役がジャッジする。

ディベートの起源は古代ギリシャやインドなどで、時には賞品もあった。現在もルールをもって競技として行われるディベートもある。大統領候補者による討論に限らないが、口論やののしりあいはもちろんディベートとは呼ばれない。