夜行列車の旅をホテルで楽しむ
|北海道新幹線の開業で消えていった上野と札幌の間を結んだ寝台特急「北斗星」での旅気分を味わえるホテルが東京にオープンする。
インバウンドをターゲットの格安ホステル仕様
総武線の馬喰町駅に直結するホテル「Train Hostel北斗星」は、JR東日本の関連会社が開くもので、2015年3月に定期運行を終えた「北斗星」で使われた個室寝台や開放型の二段ベットをそのまま使ったホステル型の宿泊施設だ。
インバウンド客の利用を見込んで、すべてのスタッフがバイリンガルで、HPは英語、韓国語、中国語対応の他、外国人ゲストから要望の高い館内Wi-Fiも完備する。特に魅力はその価格で、一泊2500円から4000円で、長期滞在の客も取り込む方針だ。
一方、ベットや様々なパーツが、本物の北斗星の車両のものだけに、インバウンダーに限らず、鉄道ファンからも注目を浴びていて、寝台列車の雰囲気を味わおうという利用者も沢山いそうだ。この「Train Hostel北斗星」は12月中旬にオープンする。
クローズアップ雑学
夜汽車と青春18きっぷ
いくつになっても使うことが出来る青春18きっぷ、5枚綴りで11,850円、一枚当たりにすると2,370円だ。ルールは午前0時から翌日の0時までの24時間、普通列車に限り乗り放題となる。特急券のいらない普通や快速の長距離夜汽車がほとんど消えてしまったが、夏の間の臨時列車として運行される東京と岐阜県の大垣を結ぶ快速ムーンライト。東京駅を23時過ぎに発車するが、小田原駅を午前0時を過ぎて発車する。小田原まで別な切符を使うか、あるいは小田急など別の手段で行って、小田原からこの大垣行きに乗ると、青春18きっぷはこの時点からほぼ24時間使えることになる。今年の夏の臨時運行ダイヤでは、ムーンライトは午前5時51分に大垣に着くので、そこから快速や普通列車をせっせと乗り継ぐと、その日の夜10時過ぎには博多まで行くことが出来る。それも小田原から九州までわずか2,370円!!