HUNTING SUMMIT(狩猟サミット)

「狩猟サミット」が今月21日~23日、北海道の日高町で開かれる。狩猟サミットは、自然を活用した営みを、野生動物の狩猟を通した視点から考えようというもので、2013年に岐阜県で開かれたのを最初に、今回で4回目となる。

鹿に食べられる森

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北海道での開催は初めてで、アイヌの狩猟法などをテーマにした“北海道的狩猟ライフのすすめ”など4つの分科会が開かれる。サミットに関わるテーマの一つが野生動物による被害だ。中でも鹿が樹皮を食べてしまう森林被害は、全国で9千ヘクタールにも及んでいて、野生動物による食害の80%を占めている。(平成26年度 林野庁)

特に北海道では、本州の鹿より大型なエゾシカが増えすぎて、およそ56万頭にもなり、森林被害も深刻だ。

今回のサミットでは、狩猟鳥獣から得られる肉や皮など、資源の活用方法など、消費的な価値をテーマにした分科会なども行われ、注目を浴びそうだ。詳細は「狩猟サミット」のサイトへ。

 

クローズアップ雑学

美味しいジビエ

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ジビエとはフランス語で、狩猟で仕留めた野生動物の食肉などを意味する。ハンティングが出来るのは領地をもった選ばれた階級だっただけに、ジビエも上流階級にのみ許された高級な食材だった。

動物の尊い命を奪うものだけに、肉はもちろん、内臓や骨などあらゆる部位をしっかり使うのがジビエを使った料理の基本だ。日本では11月15日から2月15日までが狩猟のシーズンだ。北海道ではシーズンには関わらず、焼き肉用のエゾシカ肉をスーパーはもちろんネット販売などで買うことが出来る。エゾシカ肉は鉄分が豊富で、脂質が少なく超ヘルシーなジビエだ。 (参考:日本ジビエ振興協議会)