ファクトチェックの時代

アメリカ大統領選挙、世界中が注目したクリントン、トランプ両候補の初めてのテレビ討論、注目は双方の政策ではなかった。メディアがこぞってチェックしたのは両候補の発言の誤り、本当のことを言っているのかのファクトチェックだった。

嘘のない大統領を選びたい

%e6%98%9f%e6%9d%a1%e6%97%97世界のスパーパワー、アメリカの大統領を選ぶ選挙にも関わらず、ファクトチェックが重要なツールとして登場してくるのは、トランプ氏の耳を疑うような放言を聞かされてきたからに他ならない。もちろんクリントン氏の発言にも誤りはあるし、両候補の好感度の低さも影響しているとの声も上がる。

両候補の直接討論は、この後10月9日と19日の2度開かれる。有権者にとって本当に聞きたい政策よりも、ファクトチェックでの真偽の数の行方が次のリーダーを決めるカギとなりそうだ。

クローズアップ雑学

ファクトをどのようにチェックする?

ファクトチェックの非営利団体が、大統領選でのテレビ討論会に目を光らせている。ジャーナリストなどで作るこの団体(FACT CHECK .ORG)は一字一句を聞き漏らさない。討論者が数字を示した際は、誤りがないか様々な文献を使って直ちに調べる。アメリカのサイトDuke Reporters LABによるとファクトチェックを専門とするメディアが急速に増えてきて、欧米だけで100を超えているとか。

我々の身の回りでも、様々な情報を行きかうが、正しい情報の選択や真偽のほどは自分で確かめる技が必要になって来るかもしれない。