ギャラクシー・ノート 7 に注意喚起
|韓国のサムスン電子製のスマートホン、ギャラクシー・ノート7が、度々発火事故を起こしていることで、全世界の航空会社が機内でのギャラクシー・ノートの取り扱いに注意を促している。
やはりバッテリーが
ギャラクシー・ノート7に限らず、リチウムイオンバッテリーを使ったスマホの発火事故については、この欄でも紹介した通り、先月もスカイマークの札幌・新千歳発羽田行きの深夜便で、カバンの中のバッテリーから火が出て、乗員2人が負傷する事故があったばかりだ。
ギャラクシー・ノート7については、アメリカなどでトラブルが相次ぎ、動画を見ていた幼い子供が、手に持っていたギャラクシー・ノート7が発火し、火傷を負うなどの事故も起きている。
サムスン電子は、同機器のリコールを進めるとともに、事故の原因とみられるフル充電を避けるため、60%で充電を止めるようプログラムの改修などを決めている。しかしこの事態を受けてFAA(アメリカ連邦航空局)は、ギャラクシー・ノート7を飛行機内で使わないよう求めるとともに、預け入れ荷物の中に入れないよう注意を促している。
ギャラクシー・ノート7は日本では未発売だが、国交省でもFAA同様の注意喚起を出していて、JAL、ANAなどほとんどの航空会社で、ホームページなどを使って乗客に注意を呼び掛けている。
ANAのHPより
・機内では電源をお切りください
・機内では充電をしないでください
・お預けになる手荷物へ入れないでください
航空機の安全運航にご理解・ご協力くださいますよう、お願いいたします。
クローズアップ雑学
不思議な景色で人気沸騰のあの地にリチウムが
リチウムバッテリーはショックを与えると爆発したり、+と-がショートすると急に発熱したり爆発したりする。危険性がある。しかし、他のリチャージャブル・バッテリーのようにエネルギーを使い切ってしまってから充電に入る必要のない使い勝手の良さや、容量の大きさなどから今後も確実に需要は増える。自然界に存在するリチウムはおよそ3900万トン、今後も十分な量と言われている。また抽出コストが引き合えば、海水中には2300億トンものリチウムが存在しているので、将来の枯渇は心配する必要はなさそうだ。
リチウムは地球上に広く分布しているが、アンデス山脈沿いに多く、3900万トンのおよそ半分は、あの奇景でテレビ画面などにもよく登場する南米ボリビアのウユニ塩湖付近にある。