金沢発仙台行き新幹線が走る?

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かがやき E7系が仙台へ

北陸新幹線と東北新幹線を通しで走る、金沢発仙台行きの直通列車が初めて走る。これはJR東日本と、西日本が連携して走らせるもので、旅行商品、つまりツアー専用の列車だ。11月7日が仙台発金沢行き、8日が金沢発仙台行きのそれぞれ一本だ。

通常は東北、北陸の接点である大宮駅で乗り換えが必要だが、この直通列車に限り、荷物もって移動の手間いらず、乗ったままでスムーズに両新幹線を行き来できる。

鉄道関係者や鉄道ファンにとっては結構画期的な出来事で、直通する列車は北陸新幹線のE7系、「かがやき」の車両で、大宮以北の東北新幹線を初めて営業運転で走る。仙台行きも金沢行きも、途中、福島、郡山、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡に停まり、およそ4時間でそれぞれを結ぶ。

ちなみにこの区間を直通するには金沢~仙台を結ぶ夜行バスと、小松空港~仙台空港を結ぶ飛行機がある。

クローズアップ雑学

新幹線はなぜ速いのか?

新幹線は“時速200キロ以上で走る列車”といった定義がある。山手線などの普通の鉄道より、高速で走ることが出来るように線路の幅が広い。普通の鉄道の1067㎜に対して新幹線は1435㎜ある。そのようなわけで安定して高速走行が出来る。北陸新幹線も東北新幹線も同じ線路幅なので、互いに行き来できるが、山手線と新幹線は行き来できない。

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線路幅が重要で

ゲージと呼ばれる線路幅はとても大事なことで、直通運転をするために線路幅を変えた鉄道もある。東京と成田空港を結ぶ京成電鉄、都営地下鉄浅草線を通って京浜急行電鉄と直通運転を実施している。おかげで成田空港と羽田空港が直接結ばれているが、当時は互いに線路幅が違った。京浜急行と都営地下鉄は1435㎜、一方京成電鉄は1372㎜だったが、京成はこのギャップを埋めるため、全線の線路幅を1435㎜に広げる大工事を実施した。

京王電鉄は都営地下鉄新宿線と直通運転している。都営は当初1435㎜で計画されたが、京王電鉄に合わせて1372㎜を採用した。