車が水に浸かったら

この夏、日本を襲った台風は、例年とは違った進路を取る台風が相次ぎ、これまで大きな台風被害がなかった地域に甚大な被害をもたらした。台風に限らずゲリラ豪雨で、わずかな間に道路が冠水したり、アンダーパスがまるでプールのようになってしまうケースもよくある。そんな時、ドライバーのあなたは冠水地帯へ突っ込みますか?

 

普通自動車ならわずかな水位で危険

道路冠水2

JAFによると、普通乗用車が水の中で、走行出来るのはドアの下端、床面が浸からない程度の水深に限る。アンダーパスなどの水たまりは、見た目よりも水深が深いこともある。無理に突っ込み、車体が浮いて進め無くなり、エンジンの吸気口から水を吸い込んでエンジンストップ、となると極めて厄介。

万が一車内にまで水が流れ込んでくるような状況なら、車を止めてエンジンを切る。すでにドアは開けにくくなっている。スライドタイプのドアでも水圧で重くなり、女性ならかなり力を出さないと開かない位になってしまう。

避難は、慎重にもと来た方向へ戻ること。マンホールのふたが外れていたりすると落下しる危険性があるので、恐る恐る足を進めてもらいたい。

もう一点、水が引いたからと言って、いきなりエンジンをかけようとすると感電したり、エンジンを破損することもあるので絶対NG。

 

クローズアップ雑学

水上も陸上も走れるものあり

ダックツアー

水陸両用車なら道の冠水なんのそのだが、水陸両用車となると軍用車両が思い浮かぶ。かつては上陸用舟艇だったところが、今では各国とも水陸両用車で、スピーディーに上陸を果たす。中でも日本の水陸両用車は優れているとか。

最近では民間の水陸両用車を、全国各地で見る機会が増えてきた。「ダックツアー」や「カッパバス」の愛称で、大阪、神戸、横浜などの他、海外でもシンガポールやロンドンなどでもお目にかかる。

日本の水陸両用車が面白いのは、どの車も”船籍“を持っていること。「パナマ船籍のタンカーが~」などと呼ばれるものと一緒の船籍を持っている点がなんとも面白い。日本ではいずれも観光目的だが、防災面でも利用できそうだ。