スマホが燃える!知らないと思わぬケガも

スマホとバッテリー今月22日、札幌・新千歳空港発の羽田行き深夜便のスカイマーク機(ボーイング737)が、離陸後まもなく、乗客が持っていたスマホ充電用の携帯バッテリーから煙が上がる事故があった。これを消そうとした乗務員2人が軽いやけどを負って、飛行機は引き返し、午前0時45分ごろ新千歳空港へ着陸した。

バッテリー、中でもスマホや携帯に使われているリチウムイオン電池が発火することを知らない人も多い。ショートしたり、大きな衝撃を受けたり、高温となる自動車内に放置したりすると発火するケースがある。小型の電池と馬鹿にしてはいけない。中の液が噴き出し、爆発的に炎が上がる。

レターパックで携帯電話を送ろうとすると、飛行機への搭載を断られ「陸送で送るので、時間がかかります」とことわりが入る。飛行機では今回のように機内持ち込みはOKだが、預けることはどの航空会社も出来ない。

2011年に韓国のアシアナ航空のジャンボ貨物機が墜落した事故は、貨物室に多量のリチウムイオン電池が載っていて、これらの発火による事故原因が疑われている。

ポケモンGOなどのゲームでは、バッテリーの消費が早いため、今回のように充電用の携帯バッテリーを持つケースが増えているが、衝撃を与えたり、カバンの中で思わぬショートを起こさないよう、ヘアピンなどの金属物を一緒に入れたりしないよう注意が必要だ。中でもバッテリーが変形して、膨らんでいたりへこんでいたりする時は既に危険。使用は止めよう。

 

クローズアップ雑学

お客様・・

成田ターミナル2 (5)

飛行機旅行、持ち込み注意 意外な物がひっかる 「お客様・・」

◎  食品冷却用のドライアイス エアラインによって異なるが1.8~2.5㎏までならOK

◎  アルコール度数70度を超えるお酒。機内持ち込みも預け入れもダメ。70度を超えるウオッカなどのスピリッツは世界にいくつかあって、日本でもドーバー社が扱っているスピリッツ88(アルコール度数88度)がある。

◎  リチウムバッテリーは普通のPCやゲーム機内臓は問題ないが、今回のように予備バッテリーは預け入れは不可。

◎  ライターの詰め替え用オイルやガスは預け入れも持ち込みも不可