女性閣僚の数と国歌の関係
|第3次安倍第2次改造内閣が3日スタート、高市早苗総務大臣、稲田朋美防衛大臣、丸川珠代東京オリンピック・パラリンピック担当大臣の3人の女性閣僚が誕生している。第2次改造内閣発足時の女性閣僚は5名だった。昨年発足したカナダのトルドー政権は、性的平等を重んじて、30名の閣僚は男女半々とした。さらに男女平等思想の徹底はこんなところにまで現れた。
ロイターが伝えるところ、なんと国家の歌詞まで変えてしまった。カナダ国歌の「O Canada オーカナダ」の歌詞は
True patriot love in all thy sons command (おおカナダよ、我らが故郷、我らが祖国 汝の息子すべてに流れる真の愛国心)この中の男子のみを指すSONS
が引っ掛かった。新しい歌詞は、in all of us command とユニセックスになった。歌詞を変更する法案は先月(7月)下院を通過した。上院での採決は確実で、男女平等で、国歌の変更が行われる世界初のケースだ。
クローズアップ雑学
イスラム圏の女性医療に改革を
最近は若い女医さんにあたることが多くなったような気がするが、中東イランの医科大学は半数が女医さんの卵と、女性の割合が高い。それと言うのもイスラムの戒律が伴うからだ。つまり女性は親族以外の男性に、顔のほか、手首、足首から先の肌を見せてはいけない。イスラムの教えを守っている所では、たとえ医師でもその戒律は守られ、女性患者は女性医師に委ねる。医師が男性の場合、触診も出来ないので問診だけで済ませるということもままあるらしい。
これは女性の人権とは異なる次元での話となるが、女性の命を守る視点では、大きな問題だ。イスラム諸国に限らないが、世界には無医村や男性医師しかいない地方も数多くある。数百年にも渡って守られてきた戒律だけに軽々には論じられないが、特殊な診察着を工夫するなど、戒律も命もどちらも納得できるルールを時代に合わせて作れないものか。