宇宙ホテルが実現へ

ビゲローエアロスペース
ビゲローエアロスペースが開発している宇宙ホテル(ビゲロー社のFBより)

ロケットのニュースをお伝えしたが、今度は宇宙ホテルの話題だ。アメリカの宇宙ベンチャー企業 Bigelow Aerospace(ビゲローエアロスペー)は、一般の旅行客が滞在できる宇宙ホテルを2020年までに打ち上げる計画を発表した。

モジュールは宇宙空間で空気を入れることで膨らむ拡張タイプで、折りたたんでロケットで運ぶことが出来る。すでにプロトタイプの拡張モジュールは4月に国際宇宙ステーションへと運ばれている。

ビゲロー社のHPによると、一般滞在用として開発しているモジュールの空間は330㎥で、6人が滞在できる。さらに大きくする際は、このモジュールを組み合わせることで可能だ。風船のような構造とはいえ、居住者の安全を図るため壁の厚さは46センチで、放射線や宇宙ゴミなどの衝突にも耐えるようにできている。このホテルまで旅行客を運ぶシャトル、すなわち宇宙船は別な会社になるが、そちらの実現の方が難しそうだ。

 

ZATSUGAKU POINT

宇宙ホテルのブランドは

宇宙空間に進出するホテルは一体どのブランドになるのか?シェラトンか?それともインターコンチネンタルか?そして一泊いくらになるのか?実はビゲロー・エアロスペースの創業者、ロバート・ビゲロー氏はホテルチェーン「バジェット・スィーツ オブ アメリカ」の経営者だ。しかしビジネスホテルであるバジェット並みの料金では泊まれそうもない。

2001年宇宙の旅かの有名な映画「2001年宇宙の旅」で、国際宇宙ステーションに進出していたのはヒルトンホテルだった。ヒルトンと書かれたホテルレセプションが登場するシーンがある。さらに国際宇宙ステーションへのシャトルは、機体に「PANAM」のマークが描かれていた。しかし世界で最も名のある航空会社であったパンナムは2001年を待たずに1991年に破たんしてしまった。