ネコAID プロジェクト各地で
|癒しの対象として猫が人気だが、庭を荒らされるなど、野良猫被害を訴える声も依然として高い。飼い主のいない猫と住民が共生できる環境を創り出そうと言う「地域猫」の活動が各地へ広がっている。発祥は横浜市磯子区で、野良猫に悩まされていた住民が、野良猫を地域に溶け込む存在として共生を図っていこうとスタートさせたものだ。猫に不妊や去勢手術を施したり、猫のトイレを作るなどして地域で猫を保護してきた。この運動は全国に広がっていて、飼い主のいない猫への不妊手術に補助金を出す自治体もある。
(定山渓の猫)
札幌市の奥座敷と呼ばれる定山渓(じょうざんけい)温泉でも、数匹の地域猫がボランティアに支えられて共生している。寒さの厳しい北海道、猫の多い地域では車のエンジンをかける際にはボンネットを何度かたたいてから始動するよう勧められる。エンジンの余熱を頼りに、猫がエンジンルームにもぐりこんでいることがあるからだ。知らずにエンジンを始動させて、猫が大けがを負うケースもあるため、ボンネットをたたいて猫に知らせるアクションが必要なのだ。
(北国の猫は車のエンジンルームに潜んでいることも)
一方大阪には5階建てのビル全てが、保護された猫のサンクチュアリーとなったネコビルが今月オープンした。これは以前から保護ネコのカフェを運営してきた「ネコ・リパブリック」が開いたもので、猫の保護を目的としているが、中のにゃん達とはもちろん触れ合い放題だ。
(ネコ・リパブリックのブログから)
ZATSUGAKU POINT
にゃんの生と死
ネコは一度の出産で4~5匹の子猫を生む。繁殖の季節は一般に早春のころと夏で、年に数回あるのでとても多産な動物だ。寿命は家猫で10年から20年で、猫の20年は人間に例えると90歳を超える。
猫にも認知症はあって、餌を食べたことを忘れて食べ続けたり、同じ場所を徘徊したり、中には自分の体を噛んだりする症状もある。