€500紙幣を廃止、死蔵旧紙幣にも注意

ECB(ヨーロッパ中央銀行)は4日、500ユーロ紙幣を2018年までに廃止すると発表した。高額紙幣の€500(本日レートの換算でおよそ61,500円)はマネーロンダリングや犯罪グループによる資金調達に使われやすく、かねてから問題視されてきた。

現在のユーロ紙幣にはヨーロッパの語源となったギリシャ神話の女神「エウロパ」の透かしやホログラムが入っているが、€500紙幣が無くなることで、最高額面の紙幣は€200となる。

もちろん現在流通している€500紙幣はそのまま使用が可能で、ECBでの両替も無期限で行われる。

ユーロ紙幣(ECBのHPから)

ZATSUGAKU POINT

紙幣のリニューアルにご注意

最近の紙幣は偽造防止のためホログラムや、肉眼では判別できないマイクロ文字印刷、それに棒状の透かしを入れるすきいれバーパターンなど様々な対策が施されているが、諸外国の紙幣のリニューアル間隔は日本に比べ、随分と早い国が多い。

渡航先で、かつて余した紙幣を使おうとすると、タクシーや商店などで受け取りを拒否されるケースもある。現地の銀行へ持ってゆくと大体両替してもらえるが大変な手間だ。

引き出しから出てきた外国紙幣を日本円に変えようと町の両替店へもっていっても「古くて両替できません」と言われることもある。筆者もこれまでタイバーツ、韓国ウォン、イギリスポンド、ロシアルーブル、フランスフランなどいくつものお金で痛い目にあっている。レートが有利と見て、多額の紙幣を死蔵していた場合は損も大きい。引き出しの奥の外国紙幣にはご注意を。