デパートはどこへ行った?

地方都市からデパートが次々に消えている。東京や大阪などの百貨店はインバウンドに支えられて好調を維持しているが、外国人旅行者の恩恵に浴しているのは札幌や福岡クラスの都市までで、それ以下の地方都市では、古くから地域で親しまれていた百貨店が次々と店をたたんでいる。

岩手県花巻市の老舗マルカン百貨店が今年6月7日に閉店することを発表した。同店のホームページには「楽しく買い物が出来る百貨店を目指して参りますのでこれからもご愛顧を」という言葉と「6月7日に閉店します」という言葉が並んでいて、慌ただしく閉店する様に一層寂しさが募る。さらにセブン・アイ・ホールディングが北海道旭川市の西武百貨店旭川店とそごう柏店の年内撤退を発表した。1970年代には全国で480店舗近くあったデパートは、現在はその半数にまで減少してしまった。