徳島県は、県内の男性がマダニが媒介するウィルス感染症のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に感染したと発表した。驚かされたのは、飼っていた犬から感染した世界で初めてのケースだったことだ。
ペットへの接近要注意
男性もペットの犬も幸いなことに快方に向かっているようだが、今年7月27日この欄で、西日本に住む女性が、ペットの猫からの感染で亡くなったケースをお伝えした。SFTSは血小板の減少で、血液が固まり難くなってしまうものだが、症状としては全身の倦怠感や消化器の異常などが出てくる。日本ではこの6月までに57人がマダニの感染で死亡しているが、いずれもウィルスを持ったマダニに噛まれたのが原因だった。それが猫や犬など、身近なペットを介しての感染ケースが広がってきていることで、口移しは控えるなど、ペットへの接し方に注意が必要だ。