狭い機内で赤ちゃんに泣かれると、連れているお父さんお母さんはとても気兼ねだ。そんな赤ちゃん連れの旅行を快適なものにしようと、ANAなどが赤ちゃんを交えた特別フライトを実施、機内でご機嫌に過ごしてもらうノウハウを探った。
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赤ちゃんの大泣きを予知
プロジェクトはANA、赤ちゃんグッズのコンビ、東レ、NTTの4社がタッグを組んだ。赤ちゃんが泣くきっかけとなるのは離着陸時の気圧の変化で、大人でも耳が痛くなることは度々だ。プロジェクトでは、赤ちゃん用のマグやおやつにもなるタブレットなど、自然に耳抜きが出来るサポートグッズを開発、耳の痛さ解消にトライする。
更に赤ちゃんが不快に感じているのを素早く察知できれば、大泣きの軽減につながる。生体情報をキャッチできる繊維素材hitoeを使って赤ちゃんの心拍数などをモニターし、大泣きを予知する。
赤ちゃんチャーターは成田と宮崎の往復で行われ、プロジェクト4社で、3歳未満の子供を持つ社員家族など100人余りが参加した。4社では今回のモニターフライトの結果を活かして、赤ちゃんにとって快適な飛行機環境を作り出してゆく方針だ。
雑学ライブラリー
“あくび”はてきめん
飴をなめる、水を飲みこむなど耳抜きの方法は様々だが、スキューバダイビングをする人ならご存知だろうが、あくびをすると耳のつまりはてきめんに解消する。筆者も機内で耳が痛くなったり、詰まった時は常にあくびで解消している。あくびが出なくても疑似あくびを繰り返すときれいに耳が通る。お試しあれ。かつて小児科のお医者さんから「赤ちゃんはまだ器官の発達が未熟なので、1歳未満は飛行機は避けた方が良い」と聞き、筆者はそれを実践していた。ただしボーイング787などのように、キャビンの気圧もかつてより上がって、体に優しい飛行機も増えている。