今日10月4日は、世界で初めての人工衛星が打ち上げられた、人工衛星記念日だ。人間が初めて宇宙空間に送り込んだ衛星は、当時のソビエト(ロシア)の「スプートニク1号」1957年、60年前の事だった。
スプートニクショック
スプートニクは(旅の)道連れを意味するロシア語で、初の人口衛星となったことから衛星の意味も加わった。現在のカザフスタン共和国(当時はソビエト国内)のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。現在の人工衛星は、エネルギー源となる太陽光パネルを広げた形状を思い浮かぶが、スプートニク1号は球体に長いアンテナを尾のように突き出したスタイルだった。その後ドラマやアニメで描かれる人工衛星は、暫くはこの形がお決まりとなった。
「宇宙のパイオニア」を目指していたアメリカは、ソビエトに後れを取り、さらに一か月後の11月3日には、ライカと名付けられた犬を宇宙空間に送ったスプートニク2号の成功(犬は宇宙空間で死亡)も見せつけられたことで、スプートニクショックが全米を覆った。アメリカが人工衛星の打ち上げに成功したのは1958年1月31日のエクスプローラが最初となった。
雑学ライブラリー
スプートニクス
宇宙時代の幕を開けたスプートニクは、先端を行く単語ともなった。1959年スウェーデンで、インストルメンタルグループ、スプートニクスがデビュー、その後「霧のカレリア」を世界ヒットさせた。宇宙服のようなファッションで演奏するスプートニクスは日本でも人気を博した。アメリカではアストロノウツ(宇宙飛行士)と名付けたバンドもヒットを飛ばした。