多数の死傷者が出た2011年、温州市で起きた事故以来、最高速度を時速350㌔から300㌔に落として運転をしていた中国新幹線が、再び時速350㌔での運転を開始、世界最速の列車に返り咲いた。
これまでの最速列車は東北新幹線
China National Railwayによると時速350㌔運転に入ったのは首都北京と上海を結ぶ列車で、独自に開発した「復興号」を投入する。北京南駅~上海虹橋駅およそ1300㎞をこれまでの5時間弱から約30分短縮、およそ4時間半で結ぶ。車両は1等、2等に、最上級クラスのビジネスクラスを設けて航空機との競争に挑む。
中国の新幹線が時速350㌔を中断して以来、世界最速列車は、日本の東北新幹線(宇都宮~盛岡間)とフランスのTGV、ドイツのICEの時速320㌔運転が最速だった。
雑学ライブラリー
どこまで早くなる高速鉄道
7月6日付け記事を一部書き換えの上再録します。
JR東日本は7月、次世代型新幹線の開発に向け、新たな試験車両を導入すると発表している。北海道新幹線の札幌乗り入れが始まる2031年春を目指し、東北新幹線での時速360㌔での営業運転を目指す。
試験に投入されるのは“最先端試験を行うための先進試験車両”の意味を込めた「ALFA-X(アルファX)」と呼ばれる10両編成の新幹線だ。JR東日本では速度や快適性の向上とともに、地震時の安全性や雪対策、それに車両の機器や線路設備の状態などを、走りながらモニタリングを行う革新的なメンテナンス・システムを導入する。
一方China National Railwayでは時速380㌔運転を目指しているし、今回350㌔運転を開始した「復興号」の車両はCR400で、数字の400は時速400㌔を達成した形式を示している。