WHOの定義では高齢者は65歳以上だが、日本の60歳代はまだまだ元気で、世の感覚では70歳以上が高齢者と言えそうだ。総務省の統計では9月15日現在、70歳以上は昨年より91万人増えて2519万人、総人口のおよそ20%で、5人に1人が70歳以上の高齢者となる。更に上の90歳以上の人口は14万人増えて204万にと、初めて200万人を超えた。昨日は敬老の日
認知症は誰もなりたくない
老いに伴って誰もが心配になるのが「認知症」。様々な原因で、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることで起きる。記憶力や判断力の障害が起こり、意識障害は無いものの、社会生活や対人関係に支障が出る。H24年のデータでは65歳以上の高齢者では7人に1人程度が認知症と言われているが、今後さらに増えて来ることは間違いない。齢を重ねて物忘れがひどくなると本人はもとより、周囲も認知症の兆しではないかと心配になる。
認知症と物忘れ
加齢による物忘れは、例えば食事に何を食べたか、メニューを忘れてしまう。しかし忘れた自覚はある。さらに物を無くしても、努力して探そうとする。これらはモノ忘れだ。一方認知症は、食事したこと自体を忘れてしまう。しかも忘れた自覚がない。探し物は、自分で探そうとせず、誰かが取ったのではと他人のせいにする。これらの違いがある。しかし物忘れの増加は、認知症の予備軍でもある。物忘れがひどくなると最も悩むのは本人だ。周囲も気を配って医師に相談するもの必要だろう。「忘れ物外来」を持つ病院も増えている。
(参考:政府広報)
雑学ライブラリー
年寄り笑うな
故永六輔さんが、いろいろなところから発掘してきた市井の名語録の中の一つ。
「子供叱るな来た道だもの。年寄り笑うな行く道だもの」何たる名言。永さんの“無名人名語録”(講談社)に掲載されている。